さまざまな種類のワインをグラスで楽しめるお店が増えて、ワイン派の女子にはうれしい限りですね。アメリカの研究で、「視覚効果により、白ワインは赤ワインに比べて10%多くサーブされやすい」という調査結果が出ています。
一皿一皿のお料理にグラスワインを合わせたり、ホームパーティーで数種類のワインを開けていろいろ試す、という楽しみ方が広がっています。
ところで、グラスにワインを注ぐときに、皆さんは量を気にしていますか?米、アイオワ州立大学の研究チームは、赤・白2種類のワインと、2種類のグラス(典型的な縦長タイプと口の広い横長タイプ)を使って、サーブする量に関する実験を行いました。
この結果、白ワインは赤ワインに比べ9.2%多くサーブされ、横長タイプのグラスは11.9%多くサーブされやすいことが分かりました。透明なグラスと白ワインは色が近いため、境界がぼやけやすいのが原因ではないかと考えられます。また横長グラスの場合は、目で見える高さの変化に対する量の変化が大きいことが原因と言えそうです。
約10%の違いというと、たいしたことがないように聞こえるかもしれません。しかし、この研究結果を発表したダグ・ウォーカー博士は「赤ワインを飲んでいる人と同じ量飲んでいるつもりで、気づかぬうちに飲み過ぎてしまう危険性がある」と警告しています。グラス一杯125cc(ボトル1/6本)とすると、その10%は12.5cc。大さじ1杯弱ですから、ちょうど一口分といったところでしょうか。
食事と視覚効果の関わりに関しては、お皿の大きさや食品ラベルが、味の感じ方や行動に大きな影響を及ぼすことが分かっています。今回の実験も、その1つの裏付けになっていると言えそうです。
ちなみに同実験では、手元でサーブした場合と、手元から話してテーブルの中心でサーブした場合では、手元の方が12.2%多く注いでしまうことも分かっています。「つい飲み過ぎてしまうんだよね」というあなたは、「縦長のグラスで」「手元から離して」「白ワインは気持ち少なめに」注ぐよう心がけてみてはいかがでしょうか。
参考:White wine drinkers ‘pour themselves bigger measures’
http://www.telegraph.co.uk/health/healthnews/10342960/White-wine-drinkers-pour-themselves-bigger-measures.html
http://woman.mynavi.jp/article/131011-040/