東京電力は10日、福島第1原発の港湾外から8日に採取した海水で、放射性セシウム137が1リットル当たり1・4ベクレル検出されたことを明らかにした。WHO(世界保健機関)の飲料水水質基準は同10ベクレル、原発から排出する法定基準は同90ベクレルで、原子力規制庁は「環境への影響はない」としている。10日採取分からは検出されなかった。
検出された場所は「港湾口東側」と呼ばれる調査地点で、第1原発の沖合約1キロ。この場所では今年8月14日から、海水のサンプリングを実施していた。これまでセシウムは検出限界未満だったが、今回は検出限界値(同0・72ベクレル)をわずかに上回った。セシウム134は検出されていない。
http://sankei.jp.msn.com/science/news/131010/scn13101020000002-n1.htm