秋の行楽シーズンに向けて、家族みんなで楽しめる弁当づくりを紹介。適度な量で栄養のバランスも良い、オススメの「3・1・2弁当箱法」を一流料理人の技で実演紹介する。
1.バランスよい弁当を作る3・1・2弁当箱法
バランスがよい弁当は、3・1・2弁当箱法の5つのポイントを押さえると、簡単につくることができます。まずは「自分に合った大きさの弁当箱」を選びます。目安になる弁当箱の容量(mL)は、1食に必要なエネルギー量(kcal)とほぼ同じで、これは、1日に必要なエネルギー(『日本人の食事摂取基準2010(厚生労働省)』参照。性別や年齢、活動レベルによって異なる)を3で割った数値です。このお弁当箱に、「動かないようにしっかり詰める」「主食(ご飯など)と主菜(肉・魚・卵など)と副菜(野菜など)を3・1・2の割合にする」「味付けや調理法が異なるようにする」というポイントを押さえて、「おいしそうできれい」に見えるよう詰めていきます。
2.みんなで食べる行楽弁当のアイデアを紹介
例えば、祖母(70歳代:約600mL)、父(40歳代:約850mL)、母(40歳代:約650mL)、男子(10歳:約700mL)という家族4人の行楽弁当を考えた場合、全員合わせた量の目安は約2800mLとなります。それぞれ量が違うので、ご飯やおかずは少量ずつ分ける工夫をし、一人ひとりが食べる個数を決めると適量を食べることができます。半量を1段に詰めてみれば分量がわかるので、もう一段は同量を自由に詰めてみるなど、盛り付けを工夫してもよいでしょう。
●【主食】5色の一口おにぎり
材料(4人分/40コ分)
ご飯 2.5合分
赤じその漬物(塩抜きしたもの)・・・8枚
野沢菜の漬物(4×8cm程度/塩抜きしたもの)・・・8枚
梅干し(実の部分)・・・24g
いりごま(白)・・・適量
とうもろこし(皮ごとゆでて、実の部分だけ取ったもの。缶詰のものでもよい)・・・45g
笹の葉・・・16枚
とうもろこしの皮(皮ごとゆでて10cm程度に切ったもの)・・・8枚
ようじ・・・24本
☆作り方
1.5種類のおにぎり用に、ご飯を5等分にする。
2.
【赤じその漬物・野沢菜の漬物のおにぎり】
1のご飯を8等分にしてラップで包み、丸く握る。赤じその漬物を広げ、ラップをはずしたご飯を巻く。
【梅干しのおにぎり】
1のご飯を8等分にして梅干しをご飯に入れる。ラップで包んで、丸く握る。ラップをはずし、笹で包んでようじで留める。
【白ごまのおにぎり】
1のご飯を8等分にしてラップで包み、丸く握る。いりごまを軽くすり、皿やバットに入れ、その中にラップを外したご飯を入れて転がす。表面全体にまぶしたら、笹の葉で包んでようじで留める。
【とうもろこしのおにぎり】
1のご飯にとうもろこしを混ぜ、8等分にする。それをラップに包んで、丸く握る。ラップを外し、とうもろこしの皮で包んでようじで留める。
レシピ考案:日本料理店 店主 舘野 雄二朗(たての・ゆうじろう)
http://news.goo.ne.jp/article/kenkotoday/life/kenkotoday-20130919-h-001.html