北海道室蘭市の道立総合研究機構栽培水産試験場の石田良太郎研究員らのグループが9日までに人工孵化(ふか)させたシシャモの稚魚約1500匹を体長約8センチまで飼育することに成功した。道内の名産地、むかわ町などで漁獲高が大幅に減っていることから3年前に研究を始めた。
シシャモは成魚の研究は進んでいる一方、生後間もないものや、稚魚の生態については、ほとんど分からなかった。大量の飼育で生態を解明し、漁獲減の原因解明に役立てたいとしている。
北海道庁などによると、シシャモは道内の一部海域でしか取れない。代用品として、カナダやアラスカから輸入された全く別の魚「カラフトシシャモ(カペリン)」が国内で流通している。
http://sankei.jp.msn.com/science/news/131009/scn13100915490000-n1.htm