[ カテゴリー:生活, 食育 ]

【デキる人の健康学】世界一の美女になる食べ方 カリスマ栄養士の指導とは

本年3月に2013ミスユニバース最終選考会が東京で開催された。全国4000人のなかから選ばれたファイナリスト42名が日本一の美を競い合った。私は、最終選考で審査員の一人として最終審査を担当した。ミスユニバースの栄養コンサルタントであるエリカ・アンギャルは「世界一の美女になるダイエット」で33万部のベストセラーになったオーストラリア出身のカリスマ栄養士。ミスユニバース日本代表が世界大会で賞を取れるように栄養指導をしている。

私は以前、「長寿の秘訣はインスリンをあげない朝食にあった」という本を書いた。インスリンといえば、ほとんどの人が糖尿病を想像するだろう。しかし、最近の百寿研究で100歳以上に糖尿病とパーキンソン病が極めて少ない事が分かった。実際、糖尿病を発症すると平均寿命が男性で9.6年、女性で13年短縮、100歳まで生きられる確率は極めて低い。

糖尿病ではインスリンの効きが悪くなり、あげくの果てにインスリンの分泌が低下する。インスリンの効きが悪い人は血糖を下げるために沢山のインスリンを必要とするため、空腹時のインスリンの濃度が高くなる。逆にインスリンの効きが良い人は少量のインスリンで血糖をコントロールできるので、空腹時のインスリン濃度は低い。

今年100歳を迎える聖路加病院の日野原先生や、100歳で元気にスキーを楽しんでいた三浦敬三さんの血中のインスリン濃度を調べた事があった。元気な百寿者は、インスリンの血中濃度が驚くほど低く、インスリンの効きが良いことが分かった。

更に、元気な百寿者の朝食を調査すると、納豆やオクラなどのネバネバ成分や玄米、食物繊維の多い野菜などインスリンの効きを良くする食材を豊富に摂取していた。同じ炭水化物でも血糖が上がりにくい食材を低GI(グリセミック・インデックス)と呼んでいる。百寿者の食卓には低GI食材が沢山あった。

エリカもミスユニバースに低GI食を指導している。菓子パンやケーキ等の高GI食を食べると一気に血糖が上昇する。その刺激でインスリンが沢山分泌され、かえって低血糖になり無性に甘いものを欲しくなり、気分も「いらいら」してくる。最近キレる若者が増えたが、キレるときは血糖が急行下していることが多い。インスリンは糖質を脂肪細胞に取り込む作用を持っているので、高GI食を食べると太ってしまう。

つまりインスリンが過剰に分泌されると太ったり、キレたりと悪さをするホルモンなのだ。低GI食を心がけて、太らずに健康美をつくることが世界一の美女になる食べ方で、百寿の食べ方と一致している。今回ミスユニバース日本代表に選ばれた三重代表の松尾幸実さんも今の食べ方を一生続ければ100歳まで元気でいられるはずだ。

■白澤卓二(しらさわ・たくじ) 1958年神奈川県生まれ。1982年千葉大学医学部卒業後、呼吸器内科に入局。1990年同大大学院医学研究科博士課程修了、医学博士。東京都老人総合研究所病理部門研究員、同神経生理部門室長、分子老化研究グループリーダー、老化ゲノムバイオマーカー研究チームリーダーを経て2007年より順天堂大学大学院医学研究科加齢制御医学講座教授。日本テレビ系「世界一受けたい授業」など多数の番組に出演中。著書は「100歳までボケない101の方法」など100冊を超える。グロービア(http://www.glovia.net/)でも連載中

http://news.goo.ne.jp/article/sankei/life/medical/snk20131009514.html

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