長引くせきに悩まされるという方はいませんか?実はこれ、呼吸困難をも引き起こす“怖い”病気の予兆の一つかもしれません。
それは、ぜんそく。子どもの病気と思われがちですが、大人で発症する人も多く、この10年で患者数は2倍に増加、年間およそ2,000人が亡くなっています。とくにこれからの秋は、息苦しくなる発作が最も起きやすい季節と言われています。そして大人の場合、1度発症すると、なかなか治すことが難しいといいます。
そもそも、ぜんそくとはどんな病気なのか、そしてどうしたら早期に発見して、治療できるのかなど、ぜんそくの実態と治療方法についてお伝えします。
■知識をもてば、ぜんそくはコントロールできる?!
一度本格的なぜんそくを発症してしまったら、治りにくいと言われている大人のぜんそく。それでは、どのようにこの病気とつきあったらいいのでしょうか?
NPO法人が実施しているぜんそく患者のための認定試験制度をご紹介しました。このNPOでは、この試験に合格した「熟練患者」には、症状が悪化するのを食い止め、普通の人と変わらぬ生活をできるようになった人が多数いるといいます。
お問い合わせ先
NPO法人「環境汚染等から呼吸器病患者を守る会(エパレク)」
ホームページ:http://eparec.org
■自己判断でやめないで“吸入ステロイド”
ぜんそく患者さんの多くが処方される吸入のステロイド。毎日吸入することで、気道の炎症を抑える薬です。しかし、この薬、医師の判断ではなく自分で勝手にやめてしまい、症状を悪化させる人が多いといいます。
せきなどと言った苦しい症状が薬によって一時的に治まると、気道に炎症が残っているのにも関わらず薬をやめてしまう人が多いのですが、炎症は治っていないので、また発作を起こしてしまうのです。そうして発作を繰り返してしまうと、空気の通り道が非常に狭くなってしまい、より重い発作を起こしてしまうようになるのです。
副作用が怖い、ということで、なかなか毎日症状がないのに吸えないという人もいますが、先生によると、多くが肝臓で分解されるので副作用は少ないとのこと。それよりも、吸入をやめて重い発作をおこす方が危険だといいます。
自分がいまどんな薬をなんのために使っているのか、ぜんそくの治療には患者の自主的な参加が大事だと言われています。
■子どものぜんそくも増加!
運動で発作が起きる子どもの成長を、後押しするには・・・
大人だけでなく、子どものぜんそくも増えています。今や1クラスに1~2人はぜんそくの子がいると言われています。
そして子どもの場合、大人よりも多いのが「運動してぜんそく発作が起きる」ケース。学校の体育や友達の遊びの間に、1人だけ休まなければならないこともあり、集団の中で子どもが自分に自信を失ってしまうことも少なくありません。
そんな子どもに自信を身につけ、成長の機会にしてもらおうと、神奈川県立こども医療センターの医療スタッフが中心で行っている「アレルギー児サマーキャンプ」の取り組みを紹介しました。ぜんそくのほかに食物アレルギーや、アトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患をもつ子どもたちが、親元を離れて毎年2泊3日、神奈川県三浦海岸でキャンプをしています。
多くが病気のために親のケアが必要で、これまで親元を離れて旅行にいった経験のない子どもたち。自分1人が病気ではないという環境で、のびのびと過ごすうちに成長のきっかけをつかんでいきます。
お問い合わせ先
「アレルギー児サマーキャンプ」
ホームページ:http://summercamp.web.fc2.com/camp2013/inquiry.html
※神奈川県立こども医療センター主催ではありませんので、病院への問い合わせはご遠慮ください。
番組およびこのページは特定の製品・店舗を推奨するものではありません。
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