そもそも地震ってどのくらい起きているのか?最近よく耳にする長周期地震動や液状化現象って何?といった疑問に答えつつ、東日本大震災で多くの住民の命を救った“認知マップ”や避難生活で役立つ簡易ベッドの作り方をご紹介しました。さらには災害時に起きる問題を事前に話し合う防災カードゲームについてもご紹介しました。
■毎日500回の地震が発生!
地震や豪雨、突風などあらゆる自然災害を研究する独立行政法人「防災科学技術研究所」(茨城・つくば市)を訪ねました。研究所では全国に約3300台の地震計を独自に設置。観測したデータは瞬時に研究所へ送られ、モニターで見ることができます。番組の取材中も地震が発生する瞬間に2回遭遇しました。 研究所によると、人が感じないものを含めると、地震は1日平均500回、3分に1回のペースで起きているとのことです。
VTRに出演された専門家
青井真さん 防災科学技術研究所 地震・火山観測データセンター長
■“地震ザブトン”で震度7を体感
地震の揺れを再現する“地震ザブトン(可搬型地震動シミュレーター)”をご紹介しました。
特徴は従来の起震車と違い、さまざまなタイプの揺れを再現できる点です。再現できるのは東日本大震災や阪神・淡路大震災、新潟県中越沖地震まで全部14種類。また東海地震で想定される震度6強の揺れも体感できます。
※現在、防災科学技術研究所では地震ザブトンを常設しておりません。
※新潟県にある「おぢや震災ミュージアム」には常設されており、休館日を除き、ご一般の方も利用できます。
「おぢや震災ミュージアム」
休館日:毎週水曜
■わたしの町で地震が起きる確率は?
現在、国が公表している地震ハザード評価を、パソコンやスマートフォンのアプリで簡単に知ることができます。防災科学技術研究所が開発したもので、住所を入力すると250メートル四方で今後30年以内に震度5弱から震度6強までの地震が起きる確率が分かります。
■自然災害のメカニズムを
子どもたちに大人気の防災科学実験ショーをご紹介しました。ショーを行うのは、防災科学技術研究所の統括主任研究員、納口恭明さん扮する「Dr.ナダレンジャー」です。お手製の7つ道具を使って突風や雪崩、地震のメカニズムを分かりやすく解説してくれます。
番組では、地震の揺れの周期によって建物の揺れ方が変わる実験をご紹介しました。長い周期の揺れでは高いビルが揺れやすく、揺れの周期が短くなるほど低い建物が揺れやすくなります。
番組およびこのページは特定の製品・店舗を推奨するものではありません。
製品・サービスの特性や使用上の制限、契約内容・条件などについては、各自におかれまして、メーカーや販売会社に十分ご確認ください。
NHK「あさイチ」2013年8月26日放送分
http://news.goo.ne.jp/article/asaichi/life/asaichi-20130826-a-001.html