【サンディエゴ=高倉正樹】妊婦の血液を調べるだけで胎児の染色体の病気が高い精度でわかる新型出生前診断について、検査を実施している米国の「シーケノム社」(本社・カリフォルニア州)が読売新聞の取材に応じ、日本で血液を分析する体制を整える計画を明らかにした。
高齢妊婦が増える日本市場の拡大を見込み、分析の処理能力を向上させ、結果判明までの時間を短縮する狙いがある。
ただ、今年4月に始まった日本の新型出生前診断は現在、十分な遺伝カウンセリングが可能な認定医療機関に限っており、同社ではこの体制は維持する、としている。
同社によると、国内で分析する体制作りへ向けて、すでに日本の提携先機関の選定に入っており、「複数の民間機関から打診があり、具体的な交渉を始めている」(同社幹部)としている。同社の検査技術を提供する提携先が決まれば、1年以内に実用化にこぎ着けることが可能という。
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/life/medical/20130714-567-OYT1T00898.html