県産大玉スイカの初競りが3日、新潟市江南区茗荷谷の市中央卸売市場で開かれた。同市西区や西蒲区から出荷された大玉スイカの品種「祭ばやし」約1400玉が次々と競りにかけられ、一番大きい規格の3Lサイズ2玉(約17キロ)で平年並みの3800円の値が付いた。
競り落とされたスイカは早ければ当日から店頭に並ぶ。JA新潟みらいの梨本勉専務理事によると、今年は5月前半まで低めの気温が続いたが、後半から好天に恵まれたため「いい出来」という。糖度も12度以上と、おいしく食べられる基準の11度を上回った。「爽やかな甘さでシャリ感に富んだスイカをぜひ」と話した。競りに参加した青果仲卸業、合同青果の上田航さん(39)は「待ちに待ったシーズン。5月の低迷を払拭(ふっしょく)する起爆剤にしたいが、おいしいので食べ過ぎも用心」と注意を促した。
全国のスイカ産地の栽培面積は年々減少傾向にあるが、新潟県は葉タバコからの転作もあり、昨年に続き増加傾向だ。JA全農にいがたによると、県内の出荷量は昨年より6%増の1万2000トンを見込んでいる。
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