甘い物が好きなはずのチャバネゴキブリに、甘みを苦いと感じて食べないタイプがいると、米ノースカロライナ州立大の勝又綾子主任研究員らが米科学誌サイエンスに発表した。
駆除剤による絶滅を逃れるための生存戦略とみられ、こうしたゴキブリの対策には、駆除剤を改良しなければならないかもしれない。
ゴキブリ駆除剤の多くは、食い付きを良くするため、ブドウ糖で包んでいる。しかし、約20年前から効果が落ちたと指摘されていた。
ゴキブリは物を食べる前に、口の周りにあるヒゲのような器官で触って味を確かめる。甘みを感じた時と苦みを感じた時で、神経回路の反応が異なり、苦みを感じた場合は食べない。
勝又さんらは、7000匹以上のゴキブリに、ブドウ糖や塩などを与えて神経回路の反応を調べた。通常のゴキブリはブドウ糖に甘みだけを感じるが、一部のゴキブリは苦みの神経回路が働くことがわかった。
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/life/medical/20130526-567-OYT1T00545.html