日本感染症学会が、中国で人への感染が拡大した鳥インフルエンザ(H7N9)が国内で発生した場合の診療に関する提言をまとめた。感染者の多くが重症化したことから、タミフルなど抗ウイルス薬をできるだけ早く、必要なら通常量の2倍投与も推奨するとした。
これまでに感染した人の2割近くが死亡、重体の人も多い。17日に公表した提言は重症化を防ぐために「早期治療開始が最も重要」と強調した。
提言は、国内で使われている抗ウイルス薬4種類のうち、錠剤のタミフルか点滴薬のラピアクタによる治療を、発症から48時間以内に始めることを推奨。48時間を過ぎていても、「有効性が得られる」として投与すべきだとした。持病などで重症化が懸念される成人には、タミフルを通常量の2倍、10日間の服用も推奨している。
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/life/medical/TKY201305180406.html