新たに導入された講習は酒気帯び、酒酔い運転で免許を取り消された違反者らが対象。1~10年の欠格期間を過ぎると受講する資格が得られ、各運転免許センターで申し込む。
受講者は飲酒運転の予防のため、日記も書く。1回目の講習後に原則30日間、酒の種類や飲んだ量、飲酒状況を具体的に記し、2回目の受講日に提出する。
従来の運転適性検査や実車講習に加え、アルコール依存度を調べるテストや、飲酒運転防止などをテーマとした討論も導入された。
速度超過の累積など飲酒運転に関係なく免許を取り消された違反者は対象外で、従来通り2日連続の講習となる。
警察庁によると、2011年に従来の講習を受けた後、1年以内に再び飲酒運転で検挙された割合は0.54%だった。試験実施は11年6月から順次あり、半年間の受講者のうち、受講後1年以内の違反者はゼロだった。
東北では宮城県警が昨年12月に試行。ことし2月までに9人が受講した。「減酒の動機付けができた」と評価する受講者もいたという。
県警運転教育課の鈴木史明次長は「お酒は本人の自覚で対処できる。講習で習慣を見直し、二度と飲酒運転をしないでほしい」と話している。