雪中貯蔵に適した食料を調べている上越市安塚区の公益財団法人「雪だるま財団」は22日、柏崎市新橋の原酒造(原吉隆社長)に醸造の専門家らを招き、雪室で寝かせた日本酒の味や香りを確かめる審査会を開いた。雪中で酒を寝かせると、風味にまろやかさが増すと言われるが、はっきりした理由は分かっていない。同財団は「美味しくなる訳を探り、雪の利活用につなげたい」としている。
醸造の専門家や流通関係者、大学生ら25人が、上越市安塚区にある雪室で1月8日~4月8日まで寝かせた同社の純米酒を吟味した。参加した一人で、雪氷工学が専門の長岡技術科学大准教授、上村靖司さん(47)は「(電気冷蔵庫と比べ)雪中貯蔵のほうが温度変化が少ないため、熟成の進み方に差が出てくる可能性はある。有意な差が出れば、説明する際の説得力も違ってくる」と期待した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130423-00000150-mailo-l15