「ゴールデンエージ」が勝負!子どもを運動好きにするコツを専門家が伝授
近年、子どもたちの運動能力の低下が問題になっているが、すべての子どもの体力が低下しているわけではない。2010(平成22)年に発表された、文部科学省の「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」によると、二極化傾向にあることが明らかになっている。今回は、運動好きの子どもを育てるためのヒントを、大阪教育大教育学部教授の赤松喜久先生に伺った。
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人間の身体には一生に一度だけ、運動神経を伸ばすのに適した時期があります。それが、幼児期・学童期におとずれる「ゴールデンエージ」です。この時期は脳や神経系の機能が飛躍的に発達するので、あらゆる運動動作を極めて短期間に覚えることができます。「ゴールデンエージ」に適切な運動を行うことが、その後の運動能力に大きく関係すると考えられます。
「ゴールデンエージ」に子どもの運動能力を育むためには、大切なポイントが2つあります。まず1つ目は、子どもの「楽しい」という気持ちを大切にすること。運動することを楽しめるよう、おにごっこなどの「運動遊び」を取り入れると良いでしょう。幼児期や小学校低学年のころは、上手・下手にかかわらず運動を楽しめる環境を作ってあげることが大切です。子どもの「面白い」「もっとやってみよう」という気持ちを刺激してあげましょう。
2つ目のポイントは、仲間と楽しみながら運動することの喜びを味わうこと。喜びや楽しみを分かち合える仲間がいると、運動する喜びが一層増し、活動自体にも拍車がかかります。また、ルールやチームワークといった社会・集団生活に必要な態度・スキルを身につけることもできるでしょう。家族や友達と運動遊びをするほか、もっとスポーツを楽しみたいと思ったらスポーツクラブに参加するのもよいと思います。
http://news.goo.ne.jp/article/benesse/life/benesse-6937.html