[ カテゴリー:災害, 生活 ]

震災時の備え、アナタは大丈夫?

東日本大震災から2年が経った。震災直後は、防災意識が高まり、関連グッズを買い揃える動きが目立ったが、最近は防災意識がやや薄れつつあるようだ。

【詳細画像または表】

日経ウーマンオンラインが2012年11月26日から12月10日に読者を対象に行った防災アンケートでは、自宅で防災用に用意しているもの」として最も多くの人が挙げたのは「懐中電灯(ライト)」。でも、その懐中電灯でさえ用意している人の割合は72.6%にとどまり、2位の「水」は48.0%、3位の「ラジオ」は46.4%と半数以下であることが分かった。

アンケートの声を見ると、普段の生活の中での緊急性を実感しにくいため「後でいいや」と考えてしまう人や、「どの程度まで用意すればいいのかわからない」という人が目立ったが、実際、防災用品としてどんなものを用意するといいのだろうか。

実はこのアンケートの回答者(183人)の中には、自分が被災した経験がある人が23.5%、自分以外の家族が被災した経験がある人が15.6%、親戚が被災した経験がある人が20.1%いた。そうした人たちのリアルな経験談から、防災のために用意しておきたいものを探ってみると…。

水、および水をラクに運搬するための道具

やはり、多いのは「水」に関する苦労談だ。

■水や衛生用品の用意は一番大切「宮城県在住です。東日本大震災のときは、ライフラインがすべて止まり、苦労しました。この地震のときに気づいたのは、トイレに苦労するということです。地震の直後は恐怖や不安でおなかは空かないので、食事の心配はそこまでしなくてもよいと思います。しかし、そのような状況の中でもトイレには行きたくなりました。『今は水もないし、トイレには行けないんだ」と思えば思うほど行きたくなるものでした。そのため、水や衛生用品を用意しておくことが一番大切だなと感じました」(25~29歳)

■1週間以上も水が出ず…
「3.11を経験。1週間以上水が出ず電気も4日後から。お風呂はもちろん1週間以上入れず、飲み水は配給所に並んでペットボトル1本分もらい、トイレの水は小学校のプールの水をバケツで汲んで歩いて運んだ。また車のガソリンもスタンドに何時間も並んだ挙句、10~20リットルしか入れられなかった」(40歳以上)

■給水用のポリタンクがものすごい高値に
「1995年1月の阪神大震災を神戸市で経験しました。給水車から水を運ぶのは大変でした(給水用のポリタンクがすごい高値で売られていました)」(40歳以上)

■毎日水をもらいに行く重労働が辛くて
「従姉妹と伯母が仙台におり、東日本大震災で被災。水とガスの復旧が遅れたため、毎日水をもらいに行く重労働と、煮炊き・風呂に不自由したそうです」(30~34歳)

飲料用に手元にペットボトルを何本か確保するのはもちろんのこと、給水用のポリタンクと、それを運ぶキャスター付きの小型荷台など、給水所から水をラクに運搬するための準備も整えておいたほうがよさそうだ。

水が出なければ、風呂に入ることもままならない。実際…

体拭きシート、化粧水、乳液など衛生用品

水が出ないため、風呂に入れず辛い思いをしたという声も目立った。

■お風呂に入れないのが辛かった
「会社から帰れなくなりました。また、自宅へ帰宅できたときガスや電気、水が通っておらずお風呂にはいれなかったのがとても辛かった」(25~29歳)

■化粧水・乳液がいつ切れるかびくびく
「東日本大震災で被災。ライフラインが破壊されたので、数日、水、電気、ガス等なく寒かったし空腹だった。停電で冷蔵庫の食品が腐って駄目になった。お風呂にも入れなかったが、風呂に入れたとしても化粧水・乳液やシャンプーなど日常品がいつ切れるかびくびくした。仕事で買い物にも行けず、行ったとしても店が開いていない。開いていても、ほしいものはみんな一緒のために売り切れている。ライフラインや物流が復帰するまで生活をどうするかが苦労した」(30~34歳)

風呂に入れなくても、体を拭く、髪を洗う、お肌の手入れをするなど、最低限のことはしたいもの。除菌シートや水のいらないシャンプーを用意するとともに、化粧水やシャンプーについては必ず予備を置いておく習慣を持つとよさそうだ。

携帯電話、および携帯電話の充電器

携帯電話の電池が切れそうになりヒヤヒヤした、両親や親戚が携帯電話を持っていないため安否確認に時間がかかった、といった携帯電話に関する苦労話も多く寄せられた。

■携帯の充電池が減っていく絶望感といったら
「東日本大震災にて被災。電気が来ない間、携帯の充電池が減っていくあの絶望感は忘れられません。それにもかかわらず、「大丈夫?」メールが方々から送信され続け、怒りを覚えました。ありがたいことではありますが、不要不急の連絡は本当にやめてほしいです」(30~34歳)

■携帯電話の電池が瀕死状態に
「東日本大震災のとき、夫も私も仕事中で離れた場所にいたので、連絡を取り合い合流することが大変だった。携帯電話の電池が瀕死で心細かった」(30~34歳)

■携帯を持っていない親戚を見つけるのに1週間
「新潟の震災の際に、親戚で一人暮らしのおばあちゃんが、避難所にいたが、避難所は多いし、本人が携帯電話を持っておらず連絡も取れないため、見つかるまでに1週間かかった」(60歳以上)

やはり、携帯用の充電池は必須。充電をうっかり忘れてしまうこともあるので、自家発電タイプのものだと、さらに便利だ。また、一人暮らしの身内が携帯電話を持っていない場合は、この機会に携帯電話を持ってもらうか、近所の人に協力してもらうなど、携帯に代わる手段を確保するなどしておきたい。

さらに、次のようなことにも留意したい。

自分の住んでいるのがどんな家かや、自分にとっての必需品は何か、また、自分がどこまで求めるか、などによって変わってくるが、ほかにもこんな声が聞かれた。

■オール電化だったので、何もできない状態に…
「友人の弟が東北の地震に仙台で被災し、オール電化ハウスだったので、電気が通るまで10日近く、暖もとれず、風呂も沸かせず、煮炊きできない状態に。家が壊れていないので避難所にも入れてもらえず、避難物資も分けてもらえなかった」(40歳以上)

■温かい食べ物も食べられず
「阪神淡路大震災で被災しました。冬だったので、関西でもとても寒く感じました。暖をとる方法がなく、温かい飲食物も自衛隊が来てくれるまでの3日間は何もなかったので、本当につらかったです。また、数日後からはメディア関係者が増え、ただでさえ大変な状況だったのに、ひどい取材態度によって精神的なつらさが何倍にも増大してしまいました」(35~39歳)

■真っ暗で、メガネが見つからなかった
「友人が神戸市長田町で震災に遭いました。真っ暗な中で、眼鏡がどこにあるか分からず、困ったそうです。とりあえず、眼鏡は手の届くところに置いて寝ないと、物が散らばった中で、動くのも危険だと聞きました」(35~39歳)

■自宅だけでなく、職場にも備えが必要!?
「都内で東日本大震災の経験。3月とはいえ夜に歩いて帰るのは寒かった。自宅の避難袋だけでなく職場にも備えが必要だと痛感した」(30~34歳)

最近は防災用に少量の水があれば食品を加熱できる発熱剤と加熱袋なども売られている。温かい食べ物を確保したければ、そうしたものを用意しておくのも一策だ。また、メガネが必需品だという人は、できれば予備のメガネを非難袋に入れておきたいところだが、少なくとも、壊れないようケースに入れて手の届く場所に置いておくなどしたい。

日経ウーマンオンラインと女性防災士が企画・開発した
女性のための緊急避難・防災セット

●日経ウーマンオンラインの読者調査をもとに、女性防災士が選んだ女性の必需品を含めた35種類の防災用品を揃えた女性用防災セットの決定版
●バッグは約13リットルもの水を楽に運べる水タンクを内蔵。女性でも重い水を運べるため、断水が長期になっても安心
●食品は美味しい長期保存食、氷砂糖など非常時にも元気を出せるアイテムが充実
●日経ウーマン編集部が作成した「女性のための防災マニュアル」(4ページ)付き

■商品の詳細はこちら
http://wol.nikkeibp.co.jp/article/trend/20130222/146581/
■商品のご予約・ご購入はこちら
http://www.nikkeibp.co.jp/article/ecp/20130219/340760/

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20130311-00000001-woman-life

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