電力供給、初の打ち切りへ=値上げ拒否の企業1100件ー東電
東京電力は27日、昨年4月から実施している企業向け電気料金の値上げを拒否し、契約が切れた約1100件の事業所や工場などに対し、電力供給を打ち切る方向で検討に入った。契約切れを理由に電気を止めるのは大手電力会社として初のケースとなる。事業者からは強い反発が起きそうだ。
契約が切れた後も料金未納のまま電気を使用している約1100件の中には、契約電力が1000キロワットを超える大規模な事業者もあり、累計の未払い額は70億円に上る。「値上げを承諾した顧客から『不公平だ』との声が大きくなっている」(東電幹部)ため、厳しい対応に踏み切る。
東電は平均14.9%の値上げを拒否する事業者に対し、訪問や電話、文書などで説明を繰り返し、理解を求めてきた。今後は説得を続けても同意を得られないと判断した場合、事前に通告した上で供給を止める。判断の具体的な期限は設けていない。
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/business/jiji-130227X744.html