長岡市は21日、東京電力柏崎刈羽原発(柏崎市、刈羽村)の事故を想定した市地域防災計画原子力災害対策編を策定した。放射性物質の拡散予測に基づき、原則として風向きと直角方向に避難することを明記。事故時は混乱を避けるために、段階的避難を盛り込んだ。風向きなども考慮に入れた実効的な計画は全国でもあまり例がないという。
同日に開かれた市防災会議で承認された。計画は、県内の全30市町村で構成する「市町村による原子力安全対策に関する研究会」で作成された避難計画(暫定版)をたたき台にした。
避難方針では、比較的短い距離で危険を回避するために風向きを考慮。直面する危機を脱する「1次避難」と、長期間の避難を視野に入れた「2次避難」とに区別し、1次避難を重視する。
また、同市は栃尾地域を除くほぼ全域が原発から半径30キロ圏内の「緊急防護措置区域」(UPZ)内にあり、事故時は屋内退避などが求められる。そのため計画では一定期間の屋内退避を前提に、時間をかけた計画的避難を行うこととした。
安定ヨウ素剤については、国の方針が決まっていないので、備蓄先や配布体制の整備だけにとどめた。森民夫市長は「大きな一歩だが、一つの出発点に過ぎない。市民への情報伝達など課題も多く、防災訓練などを通じてさらに練り上げていきたい」と話した。
2月22日朝刊
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