五泉市中川新の障害者支援施設「いずみの里」内の自立就労センターいずみに併設される菓子工房で、施設内で収穫される里芋を使ったスイーツ「里いもころりんパイ」が販売され、消費者の人気を集めている。地元特産の里芋が新たな息吹を吹き込まれ、スイーツとして生まれかわった。丹精込めて栽培、収穫する施設利用者らにも大きな励みとなっている。
同センターは、障害者が自立して社会生活を営めるよう支援する施設。現在、活動の一環として施設利用者らが10アールの畑で里芋の栽培を手掛けている。
同工房は10年夏にオープン。シフォンケーキを中心に作っているが、2年前、五泉商工会議所から「里芋を使ったものを作ってみないか」と声を掛けられたのが開発のきっかけとなった。
パティシエの渡辺馨さん(29)が里芋にどのような味を付けるのか試作を重ねた末、サイコロ状の里芋をアーモンドクリームの中に入れてパイ生地でくるんで仕上げた。昨年から本格的に販売を始めた。手間がかかるため1日に作れるのは10個以内だが、おいしさが評判を呼び、売り切れる日が相次ぐ。今月からは、新たに小豆あんを加えたバージョンも登場した。
価格は1個180円。里芋が収穫できる3月までの期間限定で、同センター内の喫茶「ま〜まぁカフェ」の他、同市内の福祉販売所「陽だまり」などで販売している。問い合わせは、同センター(0250・48・3085)。
http://mainichi.jp/area/niigata/news/20130119ddlk15040302000c.html