大寒間近で、寒さが厳しくなってきた今日この頃。この時期になると気になるのが、インフルエンザ注意報。感染しようものならば、独り身の私は、軽く死を覚悟します。回復した後も、休んでいる間に溜まった仕事の処理で、結局、死ぬ思いを味わうことに……。
そんなとき耳にしたのが、メカブの粘り成分がインフルエンザ感染予防に効くという話。メカブのネバネバって、海藻サラダのあれ? 早速、研究結果を発表した理研ビタミンに、詳しい話を聞いてきました。
お話をうかがったのは、理研ビタミン株式会社ヘルスケア部企画開発グループの吉永恵子氏。ちなみに、名刺の肩書きは“博士”です。
「ワカメやコンブなどの海藻に含まれる粘り成分のひとつは『フコイダン』と呼ばれています。このフコイダンが、ワカメの中でも特にメカブと呼ばれる部位に豊富に含まれています。メカブはワカメの子どもが育つ大事な部位で、ネバネバ成分のフコイダンで海の中にいる敵から大切な子どもを守っていると考えられます。我々は特にメカブに含まれるフコイダンを『メカブフコイダン』と命名し、研究を進めています」(吉永氏)
“メカブフコイダン”、なんだか、ヒーロー戦隊のような名前のような、「ヌルヌル戦隊 メカブフコイダン」的な……さて、そんなヌルヌル戦隊ですが、摂取すると、なぜインフルエンザにかかりにくくなるのでしょうか。
「フコイダンには、免疫調整作用があることが分かっています。これにより、インフルエンザだけでなく、風邪やヘルペスの予防、ガンなどに対する抗腫瘍効果、また、花粉症などでも、一部症状を軽減する効果があると認められています」(吉永氏)
実際、研究で特別養護老人ホームに入所する方に、ネバネバ成分である“メカブフコイダン”を摂取してもらったところ、インフルエンザウイルスを撃退する抗体を生み出す力が上昇することが分かったのだとか。
抗体とは、ウイルスと結合して、その感染性を消失させる免疫機能を担う物質の一つ。簡単にいえば、“メカブフコイダン”を摂取すると、インフルエンザウイルスが体内で増殖しないというわけです。
「インフルエンザウイルスに感染した直後から飲み始めても効果が認められるのですが、ウイルスに感染する前から飲んで備えておくことで、より強くウイルスの体内での増殖を抑えることができるのですよ」(吉永氏)
ちなみに、メカブフコイダンは腸に集まる免疫細胞に働きかけ、効果を発揮しているとのこと。異物が長いこと留まる腸には、悪いものから体を守るために働く戦士、免疫細胞がたくさん集まっているのです。
ここまで聞いたら、早速、メカブを食べて、“メカブフコイダン”を摂取したくなってきた。メカブ納豆丼にとろろメカブ、メカブスープ……でも、料理する時間も惜しんで仕事に励む多忙な生活。そんな私はメカブフコイダンを含むサプリメントもたくさん販売されていると聞き、購入を決意。
年も明けて忙しい毎日、風邪やインフルエンザに負けていられないという人は“メカブフコイダン”のお世話になってみてはいかがでしょうか。
http://news.goo.ne.jp/article/niftybusiness/life/medical/niftybusiness-bm-37409.html