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無形文化遺産目指す日本の「食」

<クール・ジャパン>日本の「食」を世界無形文化遺産に

「クール・ジャパン」(かっこいい日本)と呼ばれ、世界で注目される日本文化。漫画やアニメなどのポップ・カルチャーが人気だが、急速に評価を高めているのが「食」だ。ヘルシー志向という世界の食のトレンドに合致、世界的な日本食ブームが起きている。政府も日本の「食文化」を国連教育科学文化機関(ユネスコ)に世界無形文化遺産として登録申請した。日本独自の文化がまた世界に刺激を与えようとしている。(油原聡子)

「日本料理は世界の食のトレンドになっていく」

飲食店ガイド「ミシュラン」の三つ星認定を受けた京都の老舗料亭「菊乃井」の3代目主人、村田吉弘さん(61)は断言する。油脂を使わず、うまみを中心に構成している料理は世界でも日本だけだ。

村田さんは「懐石料理は一食あたりの食品数が65品目で約1千キロカロリーだが、フレンチなら23品目で2500キロカロリーになる。日本料理は低カロリーでヘルシー。世界中のシェフから注目されている」と話す。

村田さんは昨年9月、英国・ロンドンの金融街に、本格的な和食専門店「クリサン」をオープンした。菊乃井から料理人を派遣しているが、使うのは地元の素材。「洋皿に盛っても、日本の食材を使わなくても、うまみを中心に構成すれば日本料理だ」との信念を持つ村田さんは、日本料理が世界へ広がるにはその土地の食材を利用することが不可欠と考えている。

一方、本場・欧州からも高い評価を得ているのが、日本オリジナルのブドウ「甲州」から造った白ワインだ。和食をはじめ、魚介類や野菜など素材を生かした料理との相性が良いのが特徴で、世界のワインジャーナリストから「つつましく、非常にクリーンなスタイルで緻密かつ細やか」との高い評価を得ている。

甲州の世界市場での認知度を高めようと、2009年、産地の山梨県のワイン生産者らが「KOSHU OF JAPAN」を結成。10年から行ってきた世界のワイン情報発信地・ロンドンでプロモーション活動の結果が実りつつある。

中央葡萄酒(山梨県甲州市)の三沢茂計社長(64)は「世界のワインのトレンドが、甲州の特徴である繊細さやヘルシーさに変わってきた。世界の日本食ブームに加え、海外の料理も日本食の影響を受けつつあり、大きなチャンスだ」と話す。実際、甲州ワインの輸出本数も徐々に増加。欧州での高評価を受け、シンガポールやオーストラリアでも甲州ワインの注目は高まっている。

日本食だけでなく、他国料理との相性の良さが認識されつつある日本酒だ。日本酒や焼酎の輸出促進のための政府のプロジェクトも始まっている。

世界規模の人口増加や、途上国の経済成長など食市場のチャンスは大きい。政府は昨春、ユネスコに「和食 日本人の伝統的な食文化」を世界無形文化遺産に登録申請した。農林水産省の担当者は「日本食は日本の食品産業のショールームだ」と期待を込めている。

http://news.goo.ne.jp/article/sankei/nation/snk20130102506.html

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