新潟市は東日本大震災で発生した岩手県のがれきの試験焼却を27日から始める予定でしたが、26日受け入れに反対する住民などの激しい抗議活動で焼却施設にがれきを運び込めず、試験焼却の予定を延期することになりました。
がれきは、26日午後5時半に、トラックで、試験焼却が行われる新潟市江南区の亀田清掃センターに運び込まれる予定でした。
しかし、センターには、反対している地元の住民や市民グループのメンバーおよそ50人が集まり、入り口に立ちふさがってトラックの行く手をさえぎるなど激しく抗議しました。
新潟市の担当者が説得にあたりましたが、住民たちは応じず、やむをえず、がれきを積んだトラックは、JRの貨物ターミナルに引き返しました。
このため新潟市は、27日から予定されていた試験焼却を延期して、あらためて住民側と話し合うことになりました。
今後の見通しについて新潟市の若林孝副市長は「話し合いの日時など具体的な段取りは決まっておらず、検討したい」と述べるにとどまりました。
焼却施設に近い亀田59区中島大月自治会の浅野ミユキ自治会長は「安全性がわからないがれきの焼却は受け入れられない。放射性物質による内部被ばくも心配で、市長には考え直してもらいたい」と話していました。
http://www3.nhk.or.jp/niigata/lnews/1033766011.html