東京電力福島第1原発事故を受け、福島県が当時18歳以下の子供を対象に実施中の甲状腺検査で、1人ががんの可能性もあるとして早急な再検査が必要とされる「C」判定を受けたことが18日、県民健康管理調査の検討委員会で明らかになった。C判定が出たのは初めて。
判定を受けたのは当時16~18歳の女性。再検査中で、結果はまだ分かっていない。再検査した福島県立医科大の担当者は「良性、悪性にかかわらず、治療が必要」と説明している。
甲状腺検査では、しこりや嚢胞(のうほう)がないかあっても小さいものをA、ある程度の大きさがあり2次検査が必要なものをB、直ちに2次検査を要するものをCと、3段階で判定している。
対象者約36万人のうち、受診を終えたのは約11万4000人。うち1人が甲状腺がんと診断されたが、県立医大は原発事故の影響の可能性は低いとの見方を示している。
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