楽天カードはこのほど、クレジットカードの暗証番号を会員サイトで確認できるサービスを始めた。暗証番号を忘れた場合に従来は加入者宛てに郵送していたが、「すぐに確認してカードを利用したいというお客様からの要望にお応えするため」(同社)と、ユーザーの利便性向上が目的という。一方で「暗証番号が第三者に知られ、カードを悪用される危険が高まるのでは」とユーザーから不安の声も上がる。
新サービスは、会員サイト「楽天e-NAVI」にログインし、メニューから「カード暗証番号の照会」を選んだ上で、楽天e-NAVIのユーザーID、パスワード、カードのセキュリティコードを入力すると、暗証番号が表示される仕組み。携帯電話やスマートフォンからも照会できる。10日にメールでユーザーに一斉に告知され、メールに記載されたURLからも試せるようになっている。
従来、暗証番号を忘れたユーザーは、Webサイトか電話で申し込み、数日後に郵送で受け取る仕組みだった。新サービスでは暗証番号を忘れてもすぐに確認できる反面、「カードが盗まれ、楽天e-NAVIに不正ログインされてしまうと、カードが使われ放題になる」と心配するユーザーも多く、ネットで不安の声があがっている。
同社は取材に対し、「楽天e-NAVIのユーザーID、パスワード、カードのセキュリティコードで本人確認している。万一、カードの紛失・盗難にあって第三者が暗証番号を不正取得し、カードを不正利用された場合は、規約に基づき、お客様の支払を免除することになる」と説明している。
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