花粉を出さない「無花粉スギ」を種子から大量生産する技術を全国で初めて確立した富山県で10日、苗の植林が始まった。
同県森林研究所によると、住宅用の木材など林業用として本格的に植林を始めたのは全国初という。
無花粉スギは1992年、国内で初めて富山市内の神社で原木が見つかり、同研究所が研究を開始。原木をもとに品種改良を重ねて、2008年に優良な無花粉スギの生産技術を確立。09年から、苗の大量生産を進めていた。
植林は同県立山町の山林で始まり、森林組合の関係者らが広さ約1500平方メートルの伐採跡地に、約30~60センチに育った苗300本を植えた。県は今年度内に県内4森林組合などに苗を出荷し、約2万3000平方メートルの山林に計4700本を植林する方針。16年以降は県外への出荷も予定している。
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/life/20121111-567-OYT1T00542.html