去年7月、魚沼市で92歳の母親を殴って死亡させたとして、傷害致死の罪に問われた男の裁判員裁判で、新潟地方裁判所は懲役5年の実刑判決を言い渡しました。
魚沼市の無職、佐藤仁被告(62歳)は去年7月、足が悪く、ほとんど寝たきりの状態だった92歳の母親を殴って死亡させたとして、傷害致死の罪に問われていました。これまでの裁判で弁護側は、「被告は酒を飲んで、心神喪失状態にあり責任能力はなかった」として無罪を主張していました。
9日開かれた裁判員裁判で、新潟地方裁判所の藤井俊郎裁判長は
「犯行当時、被告は飲酒の影響は受けていたとしても大きなものではなく、完全に責任能力はあった」と指摘した上で「高齢でほぼ寝たきりの被害者の顔や胸を多数回殴るなど、犯行の態様は悪質だ」として懲役5年の実刑判決を言い渡しました。判決について弁護側は「被告と相談した上で控訴するかどうか検討したい」としています。
http://www3.nhk.or.jp/lnews/niigata/1035488121.html