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にいがた人模様:「木喰仏」修復基金設立、全国研究会会長・遠藤正光さん /新潟

◇優しい笑みが魅力−−遠藤正光さん(72)

56歳から93歳で亡くなるまで日本全国を巡り、各地に仏像を彫り残した江戸時代後期の僧、木喰(もくじき)上人。木喰が彫った木喰仏は、優しい笑みを浮かべた「微笑仏(みしょうぶつ)」で知られる。笑みだけでなく、ウインクする仏像やそっぽを向く仏像、恥ずかしげに顔を隠す仏像などもあり表情豊かだ。そんな木喰仏の魅力にひかれたのが柏崎市の西光寺住職で、全国木喰研究会会長の遠藤正光さん(72)だ。

木喰仏は全国で約650体が確認されている。中でも新潟県には木喰が2回にわたり、計約8年間滞在したこともあり、約250体が残る全国有数の場所。西光寺にも木喰が88歳のころに彫った薬師如来を守護する12体の仏像「十二神将」が伝わる。

武器を持ったり、かぶとを着けたりしている一般的な十二神将像とは異なり、頭巾をかぶっていたり、上半身裸だったり、木喰自身の姿を投影した像まである。「木喰仏のほほ笑みは見ていて親しみを感じさせる。何かに引っ張られるように気持ちが湧く」とその魅力を語る。

http://mainichi.jp/area/niigata/news/20120930ddlk15070025000c.html

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