[ カテゴリー:生活 ]

広がる朝食重視派 レシピ開発、イベントも

朝の時間を有効に使う「朝活」が流行する中、朝食を重視する人が増えている。受験勉強に役立つ朝食レシピが開発されたり、朝食そのものをイベントにしてパーティーを開くグループも登場したりしている。あなたの理想の朝食は?

ネットで募集

東京・恵比寿のレストランを会場に月1回程度、週末の午前9時から正午まで開かれる「Morning Party(モーニングパーティー)」。主催は、会社員の傍ら「EBISU(えびす)301」という企画集団に属する谷道麻衣さん(28)と大谷省悟さん(28)で、料理担当は神谷明日香さん(32)と伊藤あずささん(28)。

「右脳を目覚めさせる朝食メニュー」をコンセプトに今年3月、友人らに呼び掛けてスタート。当初はマンションのキッチンスタジオを使っていた。その後、インターネットや口コミで広まり、20~30代を中心に、70~80人が参加するイベントに成長した。

参加費は3千円(子供無料)。メニューや運営スタッフはイベントごとに異なる。有機農家から無農薬野菜を仕入れたり、シンガポールの屋台麺を作ったり、地域色豊かなイベント内容になっている。次回の10月7日は「新米を食べる」がテーマで、現在、インターネット交流サイトのフェイスブック(www.facebook.com/party.morning)で参加者を募集している。

谷道さんは「平日遅くまで働き、休日の午前は寝て過ごす人が多い。そういう人たちが、朝、ここに来て、朝食を食べながらコミュニケーションを取ることで一日が充実するという声が多い」と話す。

受験勉強にも

脳の活性化に役立つ朝食を家庭で作り、受験勉強に役立てようという動きもある。進学塾大手の市進教育グループは今月6日、都内で受験生の保護者を対象に、朝食前後に勉強する「朝勉法」、朝食の栄養や献立について学ぶ「朝勝つ講座」を初めて開催。受験生の母親ら33人が参加し、ネスレ日本(神戸市中央区)の福島洋一・ウエルネスコミュニケーション室長(農学博士)らの講義に耳を傾けた。

「朝食を取ると脳を活性化させるだけでなく、筋力も付きやすい。ビタミンやミネラルもエネルギー生産には必要で、炭水化物(米、麦など)だけでなく、タンパク質(肉、卵など)、ビタミン(野菜など)を加えたバランス朝食を」と福島室長。参加した東京都江東区の主婦は「朝はとにかく、おにぎりでも何でも食べさせればいいと思っていた。おかずと一緒に食べるなど質が大切と分かった」。

大手宿泊予約サイト、楽天トラベル(東京都品川区)によると、過去2年間で「朝食付き」プランの予約泊数は約1・4倍に増加している。同社のアンケートでは、普段朝食を取らない人も8割が朝食付きを選ぶという。

同社広報担当者は「朝食の内容を宿選びの決め手にしている人も多い。時間があるときに、しっかり好みの朝食を取り、健康的に過ごしたい人が増えているのでは」と話している。

作るのも食べるのも15分

市進教育グループのNPO法人「次世代育成フォーラム・リスタ」(東京都文京区)は8月、塾「市進学院」に子供を通わせている保護者150人に朝食に関するアンケートを実施。その結果、朝食にかける時間は、5~10分が30%、10~15分が33%で、15分以下が7割を占めた。保護者が朝食にかける準備時間は8割近くが15分以内だった。

http://sankei.jp.msn.com/life/news/120930/trd12093007500001-n1.htm

http://sankei.jp.msn.com/life/news/120930/trd12093007500001-n2.htm

http://sankei.jp.msn.com/life/news/120930/trd12093007500001-n3.htm

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