福島県でフラワーリーフや布小物などの作家として活躍し、現在は東日本大震災の影響で新潟市に避難している母親6人の作品展「秋のてしごと展」が、阿賀野市畑江のギャラリー「木(き)り香(か)」で12日から開かれる。30日まで。
同展は今年3月、震災発生1年に合わせて始まり、今回で3回目。同県南相馬市から避難し、鍋つかみや携帯ケースなどのキルト作品を展示する後藤素子さん(47)は、1年前と比べ、避難者同士の絆が深まったと感じているという。「避難状況は変わらないが、日常生活ができるようになってきた」と話す。
同県郡山市から避難している榎田美恵子さん(35)は今も「新潟で頑張ろう」と「郡山に帰りたい」という二つの思いに揺れている。そんな中「自分の好きな作品作りで、てしごと展という目標があるから頑張れる」と言う。今回はバッグやペンケースなどリネン雑貨約30点を展示する。
16日午後2~4時には、避難者の体験談を聞いたり、ピアノや歌などの音楽を楽しんだりする交流会が開かれる。参加費無料。
月・火曜は休館。入場無料で開館時間は午前10時~午後4時。問い合わせは同ギャラリー(0250・47・4360)。
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