9日の梅雨入り後、県内では青空が広がる日が続いている。新潟市中央区の6月の降水量は、28日まででわずか37・5ミリと6月の平年値127・9ミリの3分の1。この晴天続きで、デパートなどでは日傘や帽子の売れ行きが好調だ。
●たった2日だけ
新潟市中央区では、10ミリ以上の雨は梅雨入りした9日と、台風4号が接近した19日に降っただけ。気象庁ホームページの統計などによると、21日から23日まで降水はあっても雨量が0・5ミリに達しないことを示す「0・0ミリ」、24日以降は28日まで降水なしになっている。
新潟地方気象台は、「オホーツク海や日本海に高気圧があり、梅雨前線が北上できない状態が続いている。下越地方は高気圧の勢力下になって晴れる日が続いている」という。
29日も午後7時現在降水はない。週間予報では、30日も晴れる見込みだが、7月1日は曇りのち雨の予報になっている。
県農林水産部によると、今のところ少雨で農産物の成育に影響が出たという報告はないとしている。
●日傘や帽子好調
日差しが強まるにつれ、新潟市内のデパートでは紫外線対策商品の販売に力を入れ始めた。
新潟三越(新潟市中央区)の1階にある婦人雑貨コーナーでは、日傘や帽子の売り場が同コーナーの半分強を占める。中でも帽子の売り上げが好調で、20日から26日までの間では前年同時期と比べて約3割増えた。同店によると、「価格は5千~6千円台で、布製の洗えて、折りたためるタイプが売れている」という。
新潟伊勢丹(同)でも婦人用の帽子の売り上げが3~4割増しで推移しているほか、日傘やサングラスの売り上げも増えている。同店は梅雨入りを受け、13日からレインコートなど雨具の品ぞろえを強化したものの例年になく売れ行きが鈍く、売り場での存在感も薄い。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120630-00000024-san-l15