東日本大震災によるがれき受け入れを巡り、受け入れを表明している三条市の焼却場がある福島新田甲自治会の山岸康男会長(65)らが20日、県庁に泉田裕彦知事を訪れ、知事の考えを直接聞いた。
山岸会長は、同市が「(処理する)震災がれきは(1キロ当たりの放射性セシウムが)100ベクレル以下で、自然にあるがれきと変わらない。地元の合意を得られなくても法律に基づき処理する」としていることに対して、県の見解などを求める要望書を知事に手渡した。
面会後、山岸会長は「知事が慎重姿勢をとる科学的根拠を聞いた。三条市長にも我々の不安を受け止めてもらいたい」と話した。
同市は7月以降、試験焼却を行う予定だが、山岸会長は「地元の合意なしに進めることに納得いかない」とし、「焼却前に地元の意見を集約して市長に届けたい」と訴えた。【川畑さおり】
5月23日朝刊
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