林野庁は27日、11月から実施してきたスギ花粉の放射性セシウム濃度調査の中間報告を公表した。
福島県内で1キロ・グラム当たり最高25万ベクレルを計測したが、専門家は、人体への影響について「心配するレベルではない」としている。
同庁は、福島を中心に16都県計182か所のスギ林で雄花と花粉を調査し、今回は福島県内87か所の結果をまとめた。最高は浪江町の雄花の25万3000ベクレル、最低は喜多方、郡山両市の雄花の不検出だった。
この最高値と、環境省が過去に観測した大気中花粉濃度の最高値を基に、人が吸い込んだ場合の 被曝 ( ひばく ) 線量を試算すると、花粉シーズンの4か月間(120日)に毎日24時間吸い続けた場合は0・553マイクロ・シーベルトとなる。林野庁は、東京都新宿区で今月20日に観測された1時間当たりの放射線量0・053マイクロ・シーベルトと比較した上で、「人体への影響は極めて低い」としている。
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/bizskills/healthcare/20111227-567-OYT1T01089.html