コメの品質検査を行っている県農産物検査協会(新潟市西区)は11日、2011年産県産コシヒカリの1等米比率(9月30日現在)が74・8%になったと発表した。17・3%だった前年同期から平年並みに回復した。
11年産の半数程度とみられる約12万9000トン分を調べた。地域別では、岩船61・4%、佐渡75・9%、魚沼91・6%、新潟市などの一般72・7%となり、ばらつきが目立った。
結果について、県農産園芸課は「新潟・福島豪雨など厳しい気象条件の中、関係者一丸となって管理対策をとったことが(成果の)要因の一つ」と分析。ばらつきについては、台風12号によるフェーン現象が影響しているとした。
一方、こしいぶきの1等米比率は83・8%、ゆきん子舞は93・7%となった。コシヒカリを含めたこれらうるち米や醸造用米などを合わせた総検査量は約23万7000トンで、全体の比率は77・2%となった。
コメの品質検査は同協会などが毎年実施。粒が整っているかや、水分の割合などで1~3等と規格外の4等級に格付けする。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111013-00000027-mailo-l15