東京電力柏崎刈羽原発の横村忠幸所長は29日午前、同原発の津波対策の柱に掲げながら、1号機での建設を見送る方針を示していた原子炉建屋を浸水から守る防潮壁について、「最終的には設置する」との考えを明らかにした。新潟市で開かれた自民党県連の政務調査の会合に出席し、意向を伝えた。防潮壁の建設撤回方針には、泉田裕彦知事らから批判が上がっており、こうした地元の反発を受けて方針を再転換したものとみられる。
非公開で行われた政務調査の会合後、横村所長は新潟日報社の取材に対し「(現在、原子炉建屋で設置工事中の)止水板はあくまで中間段階と考えている。津波対策は、防潮堤と防潮壁の二段構えで対応するコンセプトに変わりはない」と述べた。
http://www.niigata-nippo.co.jp/news/pref/24558.html