知的障害者でつくるプロの和太鼓楽団「瑞宝太鼓」のコンサートが13日、伊万里市民センターであり、躍動する演奏で600人の観衆を魅了した。
瑞宝太鼓は長崎県雲仙市を拠点に、2001年に活動をスタート。団員は佐賀、長崎出身の20代~40代の男女12人。海外も含めて年120~130回の公演を行い、17年にはフランス公演も予定している。
この日は団員8人が約10曲を勇壮、繊細なばちさばきで披露し、会場から大きな拍手と歓声が沸き起こった。団長の岩本友広さん(39)は「息を合わせて精いっぱい演奏することで、お客さんが笑顔になってくれるのがとても楽しい。東京五輪、パラリンピックで演奏を披露することが夢です」と語った。
コンサートは伊万里市東山代町の障害福祉サービス事業所「にこにこいまり」が開設10周年記念で開き、地元の子どもたちでつくる「明星太鼓」や伊万里高校吹奏楽部も共演した。
事業所の満野厚美代表は「障害があってもできるんだということを、会場の人たちに感じてもらえたのではないか」と話していた。
=2015/09/16付 西日本新聞朝刊=
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