運動不足を放置していると、ロコモティブシンドローム(運動器症候群)になる恐れがあるとご存じですか?
ロコモティブシンドロームとは、体の諸機能が運動量の不足により衰えてしまう状態をいいます。なんと運動不足が原因で“毎年5万人”が死亡しているという統計も!
そこで今回は、厚生労働省や国立健康・栄養研究所の資料を参考に、運動不足を加速させ健康寿命をどんどん縮めてしまう人のNG習慣・特徴をまとめました。
■1:趣味が何もない
あなたは趣味はありますか? フットサルやヨガなど体を大きく動かす趣味でなくても構いません。文化的な趣味であったとしても、横になってスマホやテレビを見ているだけの毎日より、強度の高い運動をしている計算になります。
例えば、運動の強度を表す単位に“メッツ”という指標があります。メッツの高い運動を長時間やるほど大きな運動量を確保できる計算になります。
安静にしているときが1だとすると、ピアノの演奏は2.3メッツの運動強度があります。2.3メッツはゆっくりとストレッチをしたときの運動強度と一緒ですから、ばかにできませんよね?
健康寿命を延ばすためには、1日3メッツ以上の活動を毎日60分するといいと言われています。
座ったまま彫刻をするだけでも3.0メッツ。文化的な趣味であってもロコモティブシンドロームの予防には役立ちますので、休日は寝転んでいるだけという人も何かしらの趣味を持てるといいですよね。
■2:家事をサボりがち
忙しい毎日を送っていると家事は本当に煩わしいですが、掃除や洗濯がロコモティブシンドロームを予防し健康寿命を延ばしてくれるとご存じでしたか?
例えば、ほどほどの力でゆっくりと掃き掃除をするだけで3.8メッツ。窓掃除は3.2メッツで、台所での作業は3.3メッツになります。階段の上り下りが3.5メッツ、10回前後の簡単な筋力トレーニングが3.5メッツですから、家事の運動量の高さが良く分かりますね。
家がキレイになる上に健康的になれると思えば、面倒な家事もちょっとは頑張れますよね。
■3:ちょっとした移動に自転車を使わない
ちょっとした移動に、自転車を使っていますか? 自転車は早く移動できる上に軽くこぐだけで大きな運動になる夢のような乗り物です。
例えば自転車に乗ってゆっくりこぐだけで6.8メッツ、「電車に遅れそ~!」と急いで自転車に乗れば10.0メッツになります。
天候に左右されてしまいますが、ガソリンも免許も不要。自転車に乗らない人は本当にもったいないので、ロコモティブシンドロームの予防に、そして健康寿命を延ばすためにも、ぜひとも自転車に乗り始めてみてください!
以上、健康寿命を知らずに縮めてしまうNG習慣をまとめましたが、いかがでしたか? 忙しくてどうしても運動ができない、面倒で重い腰が上がらないという人は、上述のポイントを参考に、生活の中でメッツを稼いでみてくださいね。
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