長野県松本市などで高齢者向けのカフェを運営する団体「シルバーカフェ」(本部・同市)が、認知症予防に役立てようと、オリジナルの塗り絵冊子を制作した。
上手な色の塗り方を伝えるイベントも開いており、健康長寿を目指すお年寄りの人気を集めている。
冊子はA4判で、アサガオやチューリップなどの初心者向けから、松本城や諏訪大社といったやや複雑なものまで、全12種類の塗り絵に挑戦できるようにした。輪郭だけが描かれた塗り絵のページとは別に、絵や写真の手本も掲載している。
シルバーカフェ沢村店(同市)の貞松妙子オーナー(65)によると、店を訪れる人の多くは、塗り絵を始めると夢中になってクレヨンや色鉛筆を走らせるといい、「手を動かしたり、どの色にするか考えたり。楽しんで脳を活性化させています」という。
シルバーカフェは、主に60~80歳代の高齢者に交流の場を提供しようと、2012年10月に第1号の沢村店を開設。現在は塩尻と諏訪の2店舗と合わせて約450人が会員登録しており、英会話やパソコンの講座を楽しんだり、悩みごとの相談に訪れたりしている。
今回の冊子は、大人向けの塗り絵がブームになったことにヒントを得て作ったもので、1冊税込み1080円で販売している。限定500冊。問い合わせは沢村店(0263・87・7816)へ。
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=123711