子どもに毎日食事を与えるなかで、“子どもの好き嫌い”に困っているママも少なくないと聞きます。各種の意識調査でも子どもの好き嫌いの多さに悩んでいるママが多いという結果が出ていますが、どうして起きてしまうのでしょうか?
そこで今回は、厚生労働省が全国の保育所に向けて作成した『保育所における食事の提供ガイドライン』を基に、“保育士がNGとしている食育ポイント”を4つご紹介します。
「これ以上子どもの好き嫌いを増やしたくない」「何とか改善させたい」と考えている方は、参考にしてみてくださいね。
■1:行事食に無頓着
1年には、伝統的な行事食を伴ういろいろなイベントがあります。
例えば1月には正月のおせち料理や七草がゆがありますし、鏡開きのおしるこもあります。2月には節分の恵方巻き、3月には桃の節句のちらしずし、4月には花見団子に5月の端午の節句には柏もちが。夏、秋はもちろん冬の12月にも冬至でかぼちゃ、大みそかには年越しそばがありますね?
実はこうした季節の行事で食べる料理は、子どもにバラエティー豊かな食材を口にさせる大チャンスです。逆に行事食を大事にしないと、子どもに与える食べ物が偏ってしまい、偏食を招きかねないとか。
■2:子どもに食事のお手伝いをさせない
子どもが成長してきたら、どんどんお料理系のお手伝いに参加させてみてください。食事に対して受動的でなくなり、“物を食べよう”という気になりやすいとか。
一緒に料理を作れると最高ですが、さすがに毎日となると厳しいかもしれません。その場合は配膳を手伝ってもらったり、食材の買い出しに一緒に出掛けたりさせて、子どもの食への関心が高まるように仕向けられるといいですね。
■3:野菜の自家栽培や収穫体験などをさせない
自宅のプランターでトマトを育てたり、イチゴ狩りに出掛けたり、地引網を体験させたりと、食材に触れる機会を子どもに与えると、さまざまな食べ物を口に入れようという気持ちが自然に育つとか。
その手の体験が時間的に厳しいという場合は、一緒に八百屋さんや魚屋さんに買い出しに出掛けて、食材に触れる機会を作ってあげてみてください。
■4:嫌いな食べ物の量を少なくしていない
嫌いな食べ物を子どもに出したいときは、家族全員と同じ量を与えるのではなく、特別に量を少なくして与えてみてください。
ほんのスプーン1杯、ぱくっと口に運べる程度の量に調整して、「たった1口だけなら」と子どもが食べたら、思い切り褒めてあげてください。1口でも食べられれば、子どもの自信にもつながります。試してみてはいかがですか?
以上、保育園で行われている食育のテクニックをヒントに、家庭で避けたいNGな食育ポイントをまとめましたが、いかがでしたか?
“気が付けば子どもが好き嫌いだらけ”という場合は、実践してみるといいかもしれませんね。
http://wooris.jp/archives/135684