基本ソフト(OS)「ウィンドウズ10」は、これまでのウィンドウズシリーズから大きく変わった点が多い。日本マイクロソフトの平野拓也社長に、そのねらいを聞いた。
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――「ウィンドウズ10」は、パソコンやスマートフォン、ゲーム機などすべての端末で共通化しました。
「情報端末の主役がパソコンではなくなっている。スマホやタブレット、これからは車だってインターネットにつながって端末になる。多くの人が複数の端末を持つ時代。ウィンドウズは、あらゆる端末からマイクロソフトのクラウドサービスを利用できるようにするという役割へと変わってきた。それを明確に打ち出したのが今回の『10』だ」
――ウィンドウズで、提供を1年間無償にしたのは初めてです。
「これまでのように、ソフトを販売して稼ぐという考え方から、クラウドサービスの利用を広げて稼ぐ方法に変えていく。そのために、まずは広く『10』を使ってもらうことが必要だ。そのうえで、クラウドサービスを収益の柱にする」
――クラウドは、ウィンドウズの販売に代わる収益の柱になりますか。
「(ワードなどのオフィスソフトをクラウド上で管理する)オフィス365など、クラウドサービスは利用者を大幅に伸ばしている。さらにこれからは、多くのモノが端末となる時代。そこに大きな市場が生まれる。今後3年でクラウドサービスによる売り上げを現在の2倍以上に伸ばし、国内売り上げの半分程度にしたい」(鈴木友里子)
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