横浜から未来のパラリンピック選手を-。コンサルティング会社「アクセンチュア」(横浜市西区)が18日、レーサー車と呼ばれる陸上競技用車いす5台を横浜市リハビリテーション事業団(同市港北区)に贈った。同社に所属する車いす選手の中山和美さん(31)=港北区在住=らが、障害者スポーツの発展に役立ててほしいと願いを込めた。
中山選手は2007年に脊髄の病気で両下肢麻痺(まひ)となり、同事業団が運営する障害者スポーツ文化センター「横浜ラポール」で車いすマラソンのトレーニングをスタート。国内外のレースで経験を重ねてきた。
中山選手をはじめ障害者スポーツを支援する同社は昨年暮れに車いすの寄贈プロジェクトを企画し、フェイスブック(FB)で紹介。原田広美執行役員管理本部長は「FBで『1000いいね!』が集まったら会社として支援すると約束していたら、あっという間に達成した」と話した。社会的な関心の高まりを感じた一方で、障害者スポーツの普及は道半ばとの認識で「(レーサー車寄贈が)これからパラリンピックで活躍する人たちの一助になれば」と期待していた。
金井良樹理事長は「若い世代から障害者スポーツを強化していくことにしており、ぜひ活用していきたい」と喜び、感謝状を渡した。
中山選手は来年のリオデジャネイロ・パラリンピック出場を目指し、毎週のように横浜ラポールでトレーニングに励んでいる。「リオでメダルを取りたいというのが一番の目標。レーサー車に乗る後輩たちとともに、トレーニングを続けていきたい」と話していた。
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