日本マクドナルドや「ペヤングソースやきそば」のまるか食品(群馬県伊勢崎市)で起きた商品への異物混入を受け、食品機械メーカーが最新技術を生かし、食の安全を守る装置の開発に力を入れている。12日まで東京都江東区の東京ビッグサイトで開かれた「国際食品工業展」でも、異物混入を防ぐ最新装置が数多く出展され、訪れた食品メーカーや外食チェーンの関係者から高い関心を集めた。
「今年に入ってから検査装置の引き合いが2割増えている」と語るのは、食品機械メーカーのイシダ(京都市左京区)の担当者だ。今回の展示会には高精度なセンサーやX線を使い、標準機では見つけるのが難しい微小な金属やゴムなどを検出できる装置を前面に打ち出した。評判は上々で「当社のブースへの来場者は過去最高を更新した」という。
異物検査機販売のシステムスクエア(新潟県長岡市)は、包装後の商品を調べる「かみこみX線検査装置」をアピール。これまではアルミ包材では内容物の異物検査をできなかったが、最新技術で可能とした。これにより、従来は生産段階が主流だった異物検査を行う工程の範囲が広がっているという。
外食チェーンの関係者は「食の安全に対する消費者の意識が高まっており、今年は設備投資を増やす」と明かす。景気回復に伴って業績が向上し、積極的な設備投資に乗り出す企業が増えているようだ。実際、受注が昨年より伸びている食品機械メーカーは少なくない。
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