[ カテゴリー:福祉 ]

厚労省が検討する福祉資格の一本化、7割以上が反対

保育士や幼稚園教諭の人材紹介サービス「保育のお仕事」を展開する、株式会社ウェルクスは、保育に関するお役立ち情報を提供する「保育のお仕事レポート」にて、先月読者を対象に行ったアンケート調査の結果を発表した。これは厚生労働省が、少子高齢化で福祉人材の確保が難しくなることを予想し検討している、保育士や介護福祉士など福祉に関する資格の”一本化”について、賛否や意見を聴取したもの。

調査の結果、保育士や幼稚園教諭をはじめとした読者さま100人を対象に、福祉資格の一本化に賛成か反対かを質問したところ、77.0%の回答者が反対と回答する結果になった。一方で賛成と回答したのは13.0%、どちらとも言えないと回答したのは10.0%だった。

賛成反対それぞれその理由を聞いたところ、賛成派からは「選べる職場が増えるから」が50%、「幅広く福祉に関わってみたいから」が25%「人材採用が楽になるから」19%などの意見が、また反対派からは「保育や介護は全くの別物と感じるから」が51%、「サービスの質が下がると思うから」が18%、「知識習得のために研修などに参加する余裕がない」9%などの意見が寄せられた。

また、自由記述の形式で、福祉資格一本化についての意見を募ったところ、大変多くの貴重な意見が集まった。その一部を紹介すると、

◆現場のことを考えて!

・現場のことを考えていない。まずは自分たちが見学及び働いてみて、現場の現状や違いを自分の目で確かめてほしい。(30代女性)

◆同じようでも重要性がそれぞれ異なる!

・排泄、食事、日常生活全般のサポートをすることはどちらの資格も同じですが、排泄一つでも子どもと高齢者とでは重要性は異なります。幼稚園教諭、保育士、介護福祉士の資格を持っていますが統一は反対。(20代女性)

◆障がい児の対応など必要性もあるが立場が低い!

・医療の進歩と共に障がい児も増えている。保育や介護どちらかだけの分野では補うことができないことを感じているが、行政の求めることが増えれば、携わりたいと思っている人にとって狭き門になってしまう。一方で、広げてしまえば間違えた接し方をしてしまう…。そんな厳しく難しく、求められるものが多い割に、この分野の地位や名誉、給料が低過ぎる。そこを一緒に上げていくべきだ。(40代女性)

◆質の低下は働く側も預ける側も困る…

・子どもと老人では対応が全く異なると思います。それによって学ぶべき内容がかわり、統一資格にしてしまうと膨大な知識が必要となり資格を取りたくても時間がかかってしまう、お金もかかってしまう、勉強を短期で済まそうとして知識不足のまま資格を取れてしまうなど様々な問題が多いと思います。そうしたことから質の低い保育、介護となるのは働く側も預ける側も困ります。今それぞれの資格を持ち仕事をしている人は勉強をし直すのでしょうか?それはまた負担になります。絶対に反対です。(20代女性)

■アンケート調査概要
・実施期間:2015年4月16日~5月14日
・実施対象:保育士(72.0%)・幼稚園教諭(10.0%)・その他保育教育関連(2.0%)・学生(3.0%)・主婦(8.0%)・その他(5.0%)
・回答者数:100人(平均年齢:34.0歳)
・男女割合:女性/96.0%・男性/3.0%・無回答/1.0%

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150614-00010001-dime-soci

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