新潟県長岡市の長岡造形大学の学生が、市内の栃尾地域比礼集落にある棚田に自らデザインしたかかし12体を設置した。地域の活性化が狙いで、今年で7回目。棚田と調和した景観は観光スポットとして注目を集める。
かかしは(1)人か動物を抽象化し、物語があること(2)農家や農作業の友として役に立つこと(3)木材の廃材や枯れ木など捨てるものを再利用し金はかけない――をルールに制作した。同大学の上野裕治教授が仕掛け人で、建築・環境デザイン学科の学生たちが始めた。
学生34人が参加し、かかしは6日に設置。コンテストも実施し、学生がプレゼンテーションを行い人気投票で上位3点を決めた。廃材で作ったカマキリやおにぎりのかかしが上位に入った。
今年は写真コンテストで、かかしと棚田の魅力を広く伝える。世帯数30戸の区長、渡辺政義さん(81)は「かかしのおかげで、田んぼの管理も楽しい」と話す。
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