佐賀県は3日、乳幼児らの手足や口の中に発疹がでる急性ウイルス感染症「手足口病」が流行しているとして警報を出した。夏に流行する感染症だが、西日本を中心に例年より早く患者が増加しており、県健康増進課は「手洗い、うがいを徹底して感染予防に努めてほしい」と注意を呼びかける。
県によると、5月25~31日の県内23か所にある定点医療機関当たりの患者報告者数(118人)が、5・13人となり、国の基準値(5人)を上回ったため、警報を出した。保健福祉事務所別の定点当たり患者数は、鳥栖と伊万里が8・67人で最も多く、唐津6・50人、佐賀中部3・75人、杵藤2人と続いた。
手足口病は、せきやくしゃみによる飛沫ひまつや排せつ物を触った手を介して、幼児を中心に感染が広がる。重症化はしにくいが、まれに脳炎などの合併症を起こす。
(2015年6月4日 読売新聞)
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