環境省は14日、2013年度の大気汚染状況を発表した。微小粒子状物質「PM2.5」の大気中濃度の環境基準を満たしたのは、全国492カ所の観測点のうち79カ所(16.1%)にとどまり、全国的に観測を始めた11年度以降最悪だった。中国からの越境汚染に加え、夏場の高温が影響し、主に西日本や都市圏で基準を超えた。
PM2.5は粒径2・5マイクロメートル以下の微粒子で、ぜんそくや肺がん、不整脈などの原因になると指摘されている。自動車や工場から排出されるほか、高温で風が弱い気象条件で作られやすい。過去の達成率は、11年度27.6%▽12年度43.3%だった。【渡辺諒】
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