障害者が働くカフェレストランとパン、アイスの製造・販売などをする施設が入る「あまづキッチン」が29日、福知山市勅使の国道175号沿いにオープンする。社会福祉法人ふくちやま福祉会が運営する就労継続支援B型事業所で、障害者が生きいきと働ける場所を目指す。
移転前の天津(あまづ)小学校があった土地約4900平方メートルを市から無償で借り受け、すでに弁当製造などの第2ふくちやま作業所が開設している。新施設のあまづキッチンは国道そばの一角に、木造平屋建て延べ床面積約430平方メートルを建てた。床に無垢材を使うなど温かい印象で仕上げ、車いすなどでも利用しやすいように、ユニバーサルデザインで開口部や通路を広めに設定している。
障害者スタッフは6人でスタート。調理補助、ホールスタッフ、アイスとパン製造などの仕事をする。
カフェレストランの営業時間は午前10時(土・日曜、祝日は午前8時)から午後4時まで。テーブルと1人掛けで、屋内27席とウッドテラス12席がある。
献立はハンバーグプレート、牛すじカレー、米粉ピザ、パスタなど。週替わりプレートランチも準備する。午前11時まではモーニングメニューを提供する。野菜など地元の食材をふんだんに使い、地産地消に取り組む。
このほか、パン工房と「収穫のアイス」の製造場が入り、それぞれ販売スペース(午前10時~午後6時)を置く。アイスなどの手作りスイーツはカフェレストランでも味わえる。
地域の活性化を目指して、下川口地域活性化委員会と連携し、地元農家が作った野菜の朝市を土、日曜日と祝日の午前8時~11時30分に開く。
これまでは同委員会が、少し離れた国道175号沿いで開いていたが、あまづキッチンに場所を移す。朝市開催時間にはカフェレストランが営業を始めており、相乗効果を狙う。
障害者スタッフの一人(31)は「緊張しているけれど、いよいよ始まる。すごく楽しみです」と話していた。
あまづキッチンでは「ゆったりとくつろいでもらえる空間にしていきたい。住民のみなさんと一緒に地域を盛り上げていきたい」と意気込んでいる。
水曜日休み。祝日の場合は翌日が休み。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150427-00010001-rtn-l26