スーパーでキャベツを買うとき、泥が付いている・汚いといった理由で、外側の葉っぱを1枚か2枚、むいて捨ててしまっていませんか?
スーパーでキャベツの外の葉を捨てやすいように、ごみ箱を用意してくれているケースすらありますが、実はその捨ててしまっているキャベツの外側の葉っぱに一番栄養があるとしたら……どうでしょうか?
そこで今回は、独立行政法人農畜産業振興機構のまとめたパンフレット『野菜ブック』を参考に、キャベツの意外に知られていない特徴をまとめたいと思います。
■キャベツに含まれるビタミンCは、外側の葉っぱほど多い
キャベツはスーパーで必ず見掛けるほどの定番の食材ですよね。
骨の健康や止血に役立つビタミンKに優れ、ビタミンCや必須アミノ酸、カルシウムなどいろいろな栄養素が含まれるキャベツですが、例えばビタミンCはキャベツの外側の葉っぱほど多く含まれているとご存じでしたか?
「汚れているから、捨ててしまえ」と、売り場のキャベツを豪快にむいてしまうと、どんどんビタミンCを捨ててしまうことになるのですね。実際、キャベツの葉100g中に含まれるビタミンCの量は、一番外側の葉っぱに55mgも含まれている一方、内側に行くほど40mg、38mgと少なくなると分かっています。
また、外側の濃い葉っぱには、色素であるカロテンが豊富に含まれており、定期的に摂取すると感染症予防などの効果が期待できるとか。捨ててしまうのはもったいないですよね。
■上手なキャベツの調理法は?
ただ、外の葉を捨てずに、栄養価の高い状態でキャベツを購入できたとしても、調理の仕方を間違えれば、水溶性ビタミンの多いキャベツの場合は、大切な栄養価が逃げてしまう恐れも……。
キャベツに含まれるビタミンCなどは水溶性のため、水に溶けやすく熱に弱いという特徴があるので、調理する際には水と熱に注意した方がいいでしょう。
生で食べられれば理想的。春キャベツなど柔らかいタイプを選んでサラダとして生で食べてみては? あるいは調理する場合でも、煮汁も飲めるスープなどにすると効率良く栄養を補給できるはず。
せっかくなので、上述のようなポイントも意識して調理してみてくださいね。
以上、キャベツの外側の葉っぱに豊富に栄養が含まれているという話をしましたが、いかがでしたか? 逆に外側ではなく、芯に近い部分にも栄養は多く含まれているとか。最も捨ててしまいやすい外側と芯の周りほど、大事に扱ってくださいね。
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