障害を持つスタッフらが、障害者の自立を支援するNPO法人「メインストリーム協会」(西宮市西福町)は8月6日から約1カ月間、若い障害者を対象に、自立支援活動などのリーダーを育てる海外研修「全日本若手障害者リーダー育成留学」を実施する。ネパールやカンボジアなど4カ国を回り、現地の障害者による自立支援の現状などを学ぶ。
同法人は平成元年に設立。現在約20人の障害者がスタッフとして活動している。障害者が障害者の相談を受ける「ピアカウンセリング」や、介助者の派遣などを行っている。同法人によると、障害者が障害者の自立を支援する団体は全国に約130あるが、リーダー格の高齢化が進み、若手リーダーの育成が課題になっているという。
このため、同法人は障害者の特色を生かして働く団体があることを周知し、積極的に活動する若者を育てようと同研修を企画。国内研修の後、同法人と交流があるネパール、モンゴル、カンボジア、韓国の4カ国の団体を訪問し、障害者の自立支援活動をするスタッフに話を聞いたり、現地のバリアフリーの設置状況の見学などをする。
同法人の藤原勝也副代表(34)は「海外で活動する障害者のリーダーたちの熱い思いを感じて、見識を広げるきっかけにしてほしい」と話している。
現在、研修の参加者を募集している。募集人数は6人で、性別不問。20~29歳の車いすで生活している人が対象。渡航費、宿泊費は同法人が負担し、介助者も派遣する。電話での申し込みが必要で、締め切りは5月11日。応募多数の場合は面接などを行う。問い合わせは同法人(電)0798・66・5122。
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