「サトウの切り餅」に入った側面の切り込みで特許権を侵害されたとして、包装餅で業界2位の越後製菓(新潟県長岡市)が、業界トップの「佐藤食品工業」(新潟市)に約19億1600万円の損害賠償などを求めた訴訟で、東京地裁(東海林保裁判長)は10日、特許権侵害を認め、約7億8300万円の支払いを命じる判決を言い渡した。
越後製菓は、焼いて膨らんだ時に中身が外に噴き出さないよう、「餅の側面に入れた切り込み」の特許を2002年に出願、08年に登録された。今回問題となった佐藤食品工業の複数の商品には、上下面に加えて側面にも切り込みがあった。
サトウの切り餅を巡っては、別の時期に販売された商品を巡る両社間の訴訟で、知財高裁が12年、佐藤食品工業に約8億円の賠償を命じる判決を言い渡し、確定している。同社は現在、側面に切り込みが入った商品は製造・販売しておらず、「控訴するかどうか協議する」としている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150410-00050089-yom-soci