エリエールブランドの大王製紙はこのほど、在宅で介護を行う生活者に向けた介護コミュニティーサイト「けあのわ supported by アテント」を、介護用品メーカーとして業界で初めて開設した。介護に携わる人の悩みや思いを共有し、交流を深めることを目的にしており、新たな商品の開発・改善を目指すという。
「けあのわ supported by アテント」は、テーマに沿って介護生活についての悩みなどを書き込むことができる掲示板「おしゃべりルーム」を開設しているほか、介護従事者や有識者のインタビュー記事を掲載したり、介護に役立つプレゼント情報を紹介している。
厚生労働省の「介護保険事業状況報告」によると、要介護認定者は年々増加しており、要介護認定者全体の70%以上が在宅で介護を受けているという。同サイトは、こうした在宅での介護者の負担増に加え、高齢者のインターネット利用が普及しているといった実態も踏まえて、介護用品メーカーの新たな試みとして開設したという。
「がんばらない介護生活を考える会」の委員代表で、諏訪中央病院名誉院長の鎌田實さんは、「僕は長年、病院や地域でさまざまな家族を見てきて、日々の介護生活の悩みやストレスを誰かと話したい、共有したい、というニーズがたくさんあると強く感じてきた。『けあのわ』にはそんなニーズに応えるサイトとして大いに期待している」とコメントを寄せている。
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