ベッドの中でぬくぬくと眠るのが気持ちいい季節ですが、あなたは1日に大体何時間くらい眠っていますか?
「眠るの大好きだし、美容にもいいから1日9時間は眠ってる」という方、もしかしたらそれはかえっていいことではないかもしれませんよ!
そこで今回は、海外の健康情報誌『Prevention』ウェブ版の記事を参考に、眠りすぎで健康を害するという研究をご紹介しましょう。
■大人にとって適度な睡眠時間は
生まれたばかりの乳児は、1日のほとんどを眠って過ごします。それは、睡眠が子どもの成長に大きな役割を果たしているから。そしてその傾向は、成長期が終わるまで続くようです。
しかし、成長期を過ぎた大人には、そこまで多くの睡眠時間は必要ないようです。
『WooRis』の過去記事「意外な新事実!最も適切な“黄金の睡眠時間”は●時間と判明」でもお伝えしましたが、睡眠時間が多すぎる大人は、かえって健康上に害が生まれてくるとか! この記事では、最も適切な睡眠時間として“7時間”という結果が出ました。
もちろん、人によって睡眠時間のニーズにはばらつきがあるでしょう。しかしひとたび大人になり、成長が止まったら「眠れば眠るほどいい」わけではないようです。
■睡眠パターンの変化に要注意
さて、今回英国で行われた中年男女1万人を対象にした研究によると、8時間以上の睡眠時間をとっている人は、6~8時間の人よりも、なんと46%も心臓発作の確率が高いということが判明したそうです。
しかも、「以前6時間以下しか寝ていなかったのに、今は8時間以上寝ている」というパターンが一番危険で、なんと睡眠時間が長期間一定だった人よりも、リスクが4倍近くになったそうです。
だから、子育てや仕事で、「以前は忙しくてほとんど眠れなかったけど、今はたっぷり寝ている」というあなた、要注意かもしれません。
しかし、ここでもっと意外などんでん返しが……!
■睡眠パターンでわかる健康度
この研究結果を見ただけでは、普通ならば「長く眠ると不健康になる」という結論にたどり着きますよね。しかし、そうではないというのです!
研究者によると、中年以降になり長く睡眠を必要とする人は、「元々、健康を害している恐れがある」ということです。ストレスが溜まっていたり、極端な疲労がくせになっていたりして、体が起きることができない、ということでしょうか。
ちなみに、20代や30代前半などの若年層は、あまり気にする必要がないということ。しかし、睡眠時間が長い人で、もともと心臓疾患を持っていたり、眠っても疲労が取れず、頭がボーットしたり……などという場合、体調について医師に相談する必要があるかもしれません。
中年期を迎えたら、かえって「6~7時間前後の睡眠でスッキリ目覚めて、頭や体の機能もバッチリ」というパターンのほうが、健康のバロメーターであるようです。
以上、30代後半以降で睡眠時間が長い人への警鐘的研究結果をお伝えしましたが、いかがでしたか?
「どんなに寝ても疲れが取れない」という方、それは眠り方の問題ではないかもしれません。今すぐ、自分の健康状態や食習慣などを再チェックしてみてくださいね!
http://wooris.jp/archives/128329